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    折り紙

     ゴールデンウイークは好天に恵まれました。今年も子どもたちはあちこちにお出かけしたようで,うれしそうに釣果を報告してくれる子もいましたし,海遊館のシャープペンシルを早速使っている子もいました。

     さて,ゴールデンウイーク明けは大人も子供でも,さすがに多少はぼけてしまうもの。途中でだらけてしまうことがあっても仕方がありません。
     昨日の授業では,いつもは見事に集中して3時間をこなす4年生たちも,前半を終えた時点でさすがにちょっと疲れが見えていました。


     ということで,後半では「授業」を突如中止にして「折り紙」に変更しました。


     「多面体を折ろう」の第1弾です。

     ごく普通の折り紙を使って,いろいろな多面体を折ってみようという「遊び」です。


     山折り、谷折りなどの初歩的なルールだけ確認して、今日の目標は正四面体を折ること。4年生というのは,実は正方形や三角形程度でも知識的にはまだ多少怪しい。もちろん正四面体など,まったく知りません。

     というわけで,黒板に正四面体をラフに描きました。しかしヒントはこれだけ。まずはノーヒントで折らせます。分度器やコンパスは使ってはいけないというルールで。ただし定規は使って良いものとしました。

     えーそれだけじゃわからへん!と最初は騒いでいた子どもたち。

     そのうち一人が正三角形を作れば、それを折り合わせてできることに気づきます。
     しかし実は正三角形を「折る」のも、そんなにたやすくはありません。


     そこからさらにいろいろ試行錯誤をして、定規で一辺を測って、その真ん中から垂線を引いて・・・という、ついこの前習ったことを応用して、正三角形を作った子が出てきました。
     あとは丁寧に切り取って、貼り合わせれば完成。「第1作」と書かせて、日付とともに保存です。

     じつは定規の使用は,線を引くためくらいの範囲ということを想定していたのですが,「授業」ではないので,まあいいでしょう。

     方針が立った後は,さくさくと完成してしまう子がいます。先ほどまでのゴールデンウイーク明けの,とろけの表情がまったく見られません。目はキラキラと輝き,うれしそうです。

     一方,横目で作り方がわかっても、実際にはまったく折れない子がいます。そもそもまっすぐ折れない。余計な動きで紙をくしゃくしゃにする。端から触ってよじらせる。・・・

     小さいころ折り紙したことないの?と問うと,あらへんという答え。
     実際にそうだったのかは別にして、折り紙作業が不得意なのはたしかです。

     しかし早く折り上げた子が助けにまわります。


     こうしてようやく皆、1作目が完成します。ただこれは貼り合わせて作ったものです。もちろんノーヒントでここまでくるのは大したものですが、何とか「貼り」なしでいきたいところ。

     そこで次は折り紙本から抜粋した折り方のページを、各自に読ませて折らせます。こっちのやり方だと、手間はかかりますが、「折り」と「切り」だけで頑丈なものができます。


     ところが説明の書き方があまり丁寧ではないので、なかなか意図を読み取るのが難しい。これまでの折り紙体験なども駆使しながら、突破していくしかありません。

     こうなると、どうやったらいいの、まったくわからん、教えて教えてを連発しつづける子もいます。
     しかし私は算数と同じく、ほとんど教えません。そもそも私の専門でも趣味でもありませんので、自分たちで読んでもらうしかない。

     算数の時間には、質問しても教えてもらえないからと、あきらめて自分でやるうちに、読む癖がついてしまっている学年の子たちなのに、「種目」が変わると教えて教えて癖が出てきてしまうのでしょうか。

     そのうち、ある子は普通に問題集をやろうといい始めます。「逃げ」としてはわからなくもない発想ですし、こちら側が間違えれば、まじめな子だという判断になるかも知れないですが、非常に「野暮」です。

     私はそうか問題集やりたいかと聞き流します。そのうちその子も友人同士げらげら笑いながら再度挑戦し始めました。


     これが雰囲気の悪い中学や高校のクラスになると、寝はじめたり無反応のメンバーが出てきてこの手の企画は崩壊します。

     つい先日、知り合いの数学講師はある高校の二年生のクラスで最後までついに誰一人折り始めもせずに、「授業時間」が終わったとこぼしていました。
     他の年度のクラスでは,見事に歓迎された同じ企画,先生なのにです。

     まさに場の質,ありようの問題だと思います。


     私はこれまでおそらく20は下らない場を経験していますが,この手の企画を突如試して喜ばれる場として見込めるのは数カ所しかなかったと思います。
     何カ所かで私自身も実際にやりましたが,ある場所では生徒の一人がすっかりはまってしまい,折り紙多面体作品を教室中に並べながら受験勉強を続け,専門でもそれをやるためにと理学部に進学していきました。
     これについても,機会があれば触れようと思います。


     この教室を始めるときに,何とかこのような企画が歓迎されるような場にしたいものだと,わたし達は話し合っていました。実際にそういう場でなくては,将来的に「化ける」子は育ちにくい。そもそも教える私たち自身にとっても充実感のある場にはなりません。

     このようなことを行っても,その夜のうちにクレーム電話が何件も掛かってくることのないような,むしろ歓迎してもらえるようなそういう関係が子どもたちとも,親御さんとの間にも成立するような場。

     なかなか難しいことですが,この教室では何とかその方向に近づいていけているような気がします。



     さて,90分後。結局、一人の子がこのわかりにくい説明書きを頼りに、正四面体を見事に完成させます。彼には一切、ヒントを与えていません。

     この子のこんな集中度合い,のめりこみ具合は初めて見ました。
     完成した瞬間、やったー!と大声を上げたときのあの表情は忘れられません。


     というわけで記念撮影。
     見て下さい。この誇らしげな表情。満足げな達成感。

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    数理言語教室 ば

    Author:数理言語教室 ば
     「小学から高校までの12年教育」
    【小1から始めて、集中力、継続力、自発性ある子に】

    ****************

    ■子どもたちは樹の香りのする寺子屋風の教室で、無垢の木の机を囲み、床に座ってのびのびと学習します。

    ■大学受験予備校講師や中学受験指導経験豊富なプロ講師が難関大学突破水準を目指し、12年間をかけて、子ども自身に読ませ、書かせ、考えさせることを徹底するという本来そうあるべき方法で丁寧に指導し結果的に高水準の学力をつけていくことを目指します。

    ■「自分からなかなか始められず、始めても続かない」「親や教師が常に横についていないと、まともに前も向いていられない」といういまどきの手のかかる子ではなく、長期間をかけ、集中力、継続力をつけ、自発的に学習できる子に育てていきます。

    ■設置講座:新小1、2、5、6、中1、3高2。小6年英語。

    ■ベテランプロ講師による医学部東大京大など難関大学、超難関中学受験個人指導、少数限定募集。

    ****************

     高の原駅近くに寺子屋形式の教室を開きます。
     子どもたちが杉の床に座り無垢の一枚板に向かって,たのしみながら,のびのびと学ぶ教室です。

     大学,中学受験のベテランプロ講師が,進学中学高校によらず,東大京大国立医学部など難関大学を目標に,小学1年生から高校3年までの12年間を一貫指導します。

     小手先の受験テクニックの暗記ではなく,長期的視点で「読む」「書く」「聞く」「考える」の基本から丁寧に習得することで,余裕をもって受験も突破するという本来そうあるべき形で学習を進めていきます。

    ※詳しくはお問い合わせください。


    ****************

    南野和俊〔代表「言語」担当〕
    :専門 受験国語

    難関中学,高校受験対策指導のベテラン。

    小学生の国語力を戦略的に着実につけていく指導で人気を博する。これまで関西の有名難関中学に数多くの教え子たちがいます。
    一方で大学受験生の指導も長く,多い。

    東京の超難関有名中高校を卒業後,大学では法学を専攻し,有名銀行での社会人の経験もあります。

    カメラから鉄道まで博覧強記。洋酒をこよなく愛し,パイプのコレクターでもあり,アメリカやイタリアのパイプ作家たちとも親交があります。

    石橋英樹 〔「数理」担当〕
    :専門 受験数学,物理学

    大学時代から20年以上を京都で過ごしてきました。

    大学での専攻は天文学。
    科学全般,思想,文学,文化人類学,社会学、映画論など,多くの分野に関心があります。

    超難関大学受験指導経験が20年以上あり、特に京大や国公立私立医学部には多数の生徒を送り込んできました。

    大人数相手の講義から個別指導まで各形式での指導経験豊富。
    大学受験生はもちろん,大学生,社会人,外国人留学生まで様々な指導経験があります。

    京大トップの学生から,全くの0の学力の学生まで,あらゆるレベルの生徒への指導経験多数。

    妻およびまだ幼い娘、息子、そして猫と暮らしています。

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