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    言語ワークショップ開講

     W先生の「英語」は、およそ一年前に開講されました。

     その様子はこちらで紹介しました。

     ジュリアン・ソレル登場

     百年の孤独


     大学受験現場の英語の教師が皆一致して言うのですが、結局、日本語でまともに読めないのに、英語でのみ読めるようになるわけがない。

     しかしだからといって、その先生方にも普通はどうすることもできない。


     そこにこの一年、W先生は果敢に挑んできました。

     さまざまな言語的試みを青少年たちに対して行ってきたのです。  


     あれから、戦略的読書活動は世界長編文学だけにとどまらず、言語的感受性や鋭敏さを養うために、と、各国の詩集にまで及びました。


     そしてその次の段階では、実際に各自に創作をさせることまで始まったのです。昨年末あたりからのことです。

     青年たちは時間内で起承転結をつける短編小説を次々と書いてゆき、その次の段階では、詩作にも挑戦していきました。


     数学や国語の時間には決して見せない一面を彼らはW先生に対しては、素直にぶつけます。

     読んだものの感想や、人生上で考えたこと。不安。
     いろいろな内容のメールがW先生のもとには届きます。


     一方で高校生たちにおいては、ついに原書講読も開始されました。テキストは「ガープの世界」。はじめの場面からきわどい内容です。

     読み流し方のこつなどを伝授された高校生の一人が、早朝から大きな声で一心に英文学を読み上げている。その息子の声で親が目覚めるという幸福そうな風景描写も届きました。


     いよいよ一年を迎え、7月より内容を改めてきちんと整理し、講座を再編しなおすことにしました。そしていよいよ英語にもう少し踏み込む時間と、より先鋭的に言語感覚を養う時間も新設することになりました。

     前者では受験もにらみながらの、初心者向けの英語導入を個別対応的に行う時間と、上級者向けの本格的英文購読を進める時間に分けます。


     後者ではこれまでの一年の成果も踏まえながら、さらなる読書も、創作も、ゲストや外部参加者を迎えてのさまざまな言語的試みも行う予定です。
     それらの内容を踏まえて、この時間を「言語ワークショップ」と名付けました。これからここでの展開はかなり興味深いものになることでしょう。


     古典、漢詩、文体論、などにも本格的に手を広げつつあるW先生がますますやる気で取り組む中で、青少年たちがどのように化けていくのか。

     実にたのしみです。



     この改編に伴い、「言語ワークショップ」についてのみ、外部から少数だけ募集をします。興味のある方はお問い合わせください。対象は、小学高学年あたりから高校生くらいまでの意欲のある学生です。


     今後の企画によっては、一般の方の募集をすることもあります。どうぞお楽しみに。



     そんなW先生から、今日の授業の報告が届きました。昨日の早瀬さんの詩や彼女の魂などからインスパイアされた青年たちの様子です。



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     今日はどのクラスでも授業のはじめに時間をとって、早瀬さんの詩集の紹介と早瀬さんについて話しました。

     かなりの衝撃を与えていたように見えました。

     詩集が間に合って本当によかったです。

     M君には小説を読ませたあとに、早瀬さんの詩集を全部読ませて、気に入った詩をひとつ清書させました。
    そのあと、詩をひとつ作らせました。
     M君の詩では最高傑作だと思います。文学的精神の共鳴を見ました。



    無題


    僕とは何だ

    問いかけた声が

    ふるえて かすれて

    声にならなくて かわりに

    積みあげたものが

    音を立ててくずれおちた
           
    積み直すことはできなくて

    できたのは

    小さなくもが出てきたら

    助けてやろうと思うこと
             



     早瀬さんの魂に共鳴したのか、珍しく高校生たちも詩作をやりました。

     Y君の漢詩調の自由詩もよかったんですが(しょうもない現代詩を書いてたので、「体内にある唐詩を思い出せ」と指示すると、作風ががらりとかわり格段によくなりました)、
     秀逸だったのはK君の詩でした。



    無題


    何かはつらつとしない

    子供達は笑いながら電磁波を浴び、

    成長が生まれながらに持っていたものを削ぎ落としていく

    生きるためにやがて現実の果てに消えてしまうなら

    そこに何を見出だせばいいのか

    人格は大ざっぱな『個性』というナイフでちぎられていき

    未来と過去とを混同しつつも分化して

    現実の向こうの画面で、ナマの物がうごめきまわる。

    遠くで人肉が散り、地上へばりつくコンクリート空間、 地球が大きく脈をうち、鮮血をまきちらす。生と向き合う虚ろな目。夜は暗さを奪われ、昼間に闇が立ちこめる。生命は抱きしめるまえに形を失い崩れていく。

    誰もが何かに飲み込まれている。

    何もすっきりしない、切れ味の悪い、どろどろとした曇った色の不定形物体のサラダボール。

    それが日常。




     ぼくが朗読しましたが、読み終わったときは一瞬静寂、そして喝采。

     ちなみにK君は先週、読めと指示したわけでもないのに、ある海外の大長篇小説を読破し、今週は「告白」を読み終わり、読後にはメールで批評を送ってきました。

     今週だけで、小学生のS君と中学生W君と高校生Y君とK君が「告白」を読了。

     小中学生は純粋に物語を楽しんで、高校生は批評的に楽しんで、それぞれ読んでくれました。

     ワークショップ開講に向け、いい流れが出来てきました。

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     7月からの報告もお楽しみに。



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    詩人 うたびと

     若き詩人の知己を得ました。早瀬さと子さん。現在24歳。
     

     15歳のときに処女作虹色の夢を発表。まだ中学生のときです。同じ年のうちに、2冊目の詩集kokoro 心 こころを出版。

     いわば、“早熟の天才少女”として華々しいデビューに見えますし、本人もそう舞い上がりかねない若さでのできごとですが、彼女の選択は異なりました。

     自分の詩を読む場面に居合わせたいという欲求から、その後は「出版」という形をとらず、個展で作品を発表するという道を選んだのです。


     その作品はいずれも繊細で、敏感で、静謐なことばが連ねられています。実際にお会いした彼女自身も実に作品通りの人物で、わたしにとって、印象深い時間となりました。


     そのことばたちをここで直接全文引用しての紹介をするのはやめておきましょう。処女作から、いくつかには触れるだけにとどめておくことにしましょう。



     たとえば、8歳のときの祖母との別れの記憶を‘書き留め’ならぬ‘詩い留め’た、「老いた手」。

     自分の教室の同じ年ころの子どもたちが、このような感受をしてしまうことを想像するとこれは切ない。「絵本の続き」も同じ筋の記憶でしょうか。


     
     「未来」や「過去」、そして「今」は頻出する言葉です。それはそのまま不安の表象でもあります。たとえば「ガラス」の一節



       追いかけて来る過去や
       遠いところにある未来に
       今を奪われそうだから



     実に印象にのこる深い言葉たちです。15でこのような言葉が出てくるということ。




     時そのものへの言及も多い。たとえば「時間の音」。この詩題だけでも、鮮やかな4字のつらなりです。



     もちろん、死、そして生は中心的な(あるいは唯一の(?))テーマです。どの言葉たちにも背景には常にこのテーマが潜んでいる。


     しかし、ある意味でここに先鋭的に詩われているこのような感情にならない青年がいたとしたら、その方がむしろ不思議なことではないでしょうか。


     「生きる」とはなんなのか。そして「死」とは。なぜ「死」にこのように魅かれてしまうのか。


     しかし必ずしも不思議とは見なされない世の中で、彼女は傷つき、それと刺し違えで、早すぎる成熟をしてきた。そして繊細な言葉を創んできた。



     ぜひ詩集や個展で、彼女の言葉に直接触れてみてください。





     ここでは純粋に作品だけに徹するべきかとも考えましたが、やはりこのことにも触れておきましょう。


     彼女は18の時に、難病を発症します。線維筋痛症。

     全身に激しい痛みが生じる病気で、現段階で原因不明。治療も未確立。悪化すると全身の疼痛が間断なく続き、わずかな刺激でも激痛が走るようになる。日常生活にも著しい支障が出ることもあり、彼女自身モルヒネなどの投与などでようやく痛みをおさえるということになっている。


     その壮絶な闘病記はこちら。線維筋痛症

     そして、ブログはこちら。早瀬さと子のブログ。


     ここに外部の者が加える言葉はありません。




     この繊細な魂ともいつか交錯ができれば良いのですが。



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    VIVA 洋酒講座!!

    みなさんこんにちは。

    去る5月26日(水)念願の社会人向け講座「大人のための洋酒講座」を、京都のBar El tesoroの全面協力で開催することができました。テーマは「家庭でできる美味しいハイボールの作り方」です。

    洋酒講座カウンター


    当日はあいにくのお天気でしたが、熱気あふれる素晴らしい講座となりました。
    まずはバーテンダーの大塚先生から、ハイボールという言葉の由来、美味しい作り方をレクチャーしていただきました。メモを取って真剣に先生の話に聴き入ります。

    洋酒講座大塚さん講義風景

    洋酒講座受講風景1

    美味しさの3要素は、
    1、冷え冷え感
    2、炭酸の効き
    3、適度な濃さ
    そしてレモンの香気だそうです。とにかくグラス、ウイスキーなどをキンキンに冷やすこと、氷をグラス一杯につめること、発砲を飛ばさないことが必要。

    そして大塚先生、南里先生のお手本をもとに皆でハイボールを作ってみます。レモンピールがこんなに奥が深いとは私は知りませんでした。

    洋酒講座大塚さん

    洋酒講座受講風景2

    さらに、イタリア料理ビベロンに御協力いただいたウイスキーに相性抜群のお摘み、ピクルス、手羽先のあまから黒コショウ風味を、大塚先生、南里先生、本多先生に教えていただきました。

    最後にお好みのカクテルを大塚先生、南里先生に作っていただいて珠玉の講座が終了しました。
    写真は南里先生の爽やかな笑顔。

    洋酒講座南里アドバイザー

    普段、何気に飲んでいるウイスキーの深遠さに触れる貴重な機会となりました。そして、早くも続編を期待する声が相次いでいます。El tesoroのスタッフの皆さんはじめ講座に尽力いただいた多くの方々に御礼申し上げます。

    最後のおまけ。講義前に入念に準備する大塚先生。
    洋酒講座準備風景



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    数理言語教室 ば

    Author:数理言語教室 ば
     「小学から高校までの12年教育」
    【小1から始めて、集中力、継続力、自発性ある子に】

    ****************

    ■子どもたちは樹の香りのする寺子屋風の教室で、無垢の木の机を囲み、床に座ってのびのびと学習します。

    ■大学受験予備校講師や中学受験指導経験豊富なプロ講師が難関大学突破水準を目指し、12年間をかけて、子ども自身に読ませ、書かせ、考えさせることを徹底するという本来そうあるべき方法で丁寧に指導し結果的に高水準の学力をつけていくことを目指します。

    ■「自分からなかなか始められず、始めても続かない」「親や教師が常に横についていないと、まともに前も向いていられない」といういまどきの手のかかる子ではなく、長期間をかけ、集中力、継続力をつけ、自発的に学習できる子に育てていきます。

    ■設置講座:新小1、2、5、6、中1、3高2。小6年英語。

    ■ベテランプロ講師による医学部東大京大など難関大学、超難関中学受験個人指導、少数限定募集。

    ****************

     高の原駅近くに寺子屋形式の教室を開きます。
     子どもたちが杉の床に座り無垢の一枚板に向かって,たのしみながら,のびのびと学ぶ教室です。

     大学,中学受験のベテランプロ講師が,進学中学高校によらず,東大京大国立医学部など難関大学を目標に,小学1年生から高校3年までの12年間を一貫指導します。

     小手先の受験テクニックの暗記ではなく,長期的視点で「読む」「書く」「聞く」「考える」の基本から丁寧に習得することで,余裕をもって受験も突破するという本来そうあるべき形で学習を進めていきます。

    ※詳しくはお問い合わせください。


    ****************
    石橋英樹 〔「数理」担当〕
    :専門 受験数学,物理学

    大学時代から20年以上を京都で過ごしてきました。

    大学での専攻は天文学。
    科学全般,思想,文学,文化人類学,社会学、映画論など,多くの分野に関心があります。

    超難関大学受験指導経験が20年以上あり、特に京大や国公立私立医学部には多数の生徒を送り込んできました。

    大人数相手の講義から個別指導まで各形式での指導経験豊富。
    大学受験生はもちろん,大学生,社会人,外国人留学生まで様々な指導経験があります。

    京大トップの学生から,全くの0の学力の学生まで,あらゆるレベルの生徒への指導経験多数。

    妻および小学制の娘、息子と暮らしています。

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