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    言語ワークショップ始動

     さて、いよいよ言語ワークショップが始まりました。W先生はこの日に備えて、直前まで迷いに迷って、同時に練りに練って準備を重ねていました。われわれもはらはらしつつ、それ以上に楽しみな初日でした。

     終了後に報告が届きました。


    「第一回言語ワークショップではアメリカの絵本作家uri Shulevitzの「DAWN」という洋書絵本を使いました。

     英文が読めないことを前提にしつつ、「この洋書を日本で出版するにあたって、きみたちに文を付けてもらいたい。詩でも物語でも翻訳でも説明文でもなんでもいい」と指示。

     当然、彼らは訳が気になるわけですが、こちらとしてはのらりくらりと大ざっぱな話しかしない。
    新人のYちゃんとSちゃんが意気投合し、最高の活気をもって進みました。

     A君はいつもの寡黙ぶりですが、彼の文章には女の子たちがびっくりしていました。
    彼は一人だけ、小説を書いていたんです。同じ素材でこんなに豊穣な物語が書けるのかと、目をまるくしていました。

     絵本に文章をつける課題を与えた趣旨は、まず見たままを的確な日本語で描写する力をみたい、さらに醸成していきたいというところにあります。
     たとえば、湖面が風でかすかに波立っている絵、あるいは湖面から立ち上ぼる靄(もや)。彼らには文芸的である前に正しい日本語の表現者であることが求められます。

     それにしても、静かな詩情にみちた絵本のせいか、女の子たちの会話はなかなかほほえましく、知っている詩のフレーズを互いに言い合っては、続きと作者名を考え合うなどして、キャッキャ言っていました。

     ぼくはそっとその詩を聞き付けてネットで検索して、きれいにプリントアウトして、配ってやりました(金子みすずの「私と小鳥と鈴」でした)。

     シメに、源氏物語の一節を抜き出して、文語自由詩の体裁にしたものを配り、みんなで朗唱しました。来週までに暗記してくるのが宿題です。

     古典文学によって足腰を鍛えていきます。

     ワークショップの内容についてはずっと迷ってきましたが、結局のところ、自分が彼らの年齢の頃に受けておきたかった授業というものを夢想して、それにできるだけ近いものを実践していくことにしました。

     とくに文語文の暗唱と長篇小説の読破はこれからの軸にしていくつもりです。

     課題図書は大作に限らず、本質的に楽しめる可能性のあるものならなんでも広く選んでいきます。
    次回課題図書は、ダイ・シージエ「バルザックと小さな中国のお針子」(ハヤカワepi文庫)です。」



     ここに参加する小中高校生たちは、これから毎週、このような内容で「作業」をしていけるのです。W先生自身が「彼らの年齢の頃に受けておきたかった授業」にまさにこの年齢で参加していく彼ら彼女たちはどのような変化をしてゆくのでしょう。


     おそらくは自分でも気づかない変化を奥底の部分にもたらすはずです。その「意味」や「価値」にいますぐ気づくとは限りません。しかしいつか将来、10年とか20年かも知れない先に、W先生の仕掛けた「時限爆弾」が炸裂する瞬間がかならずあると思います。

     彼らはそのときにW先生の言葉のひとつひとつを突如あふれるように思い出すにちがいない。この教室の空気感と共に、です。


     「教育」というのが、そのような射程も持ちうる行いであるという認識。


     来週からも実にたのしみです。


      ばへのリンク→数理言語教室 ば
     H.I.
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    theme : 読み聞かせ・ブックトーク
    genre : 学校・教育

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    数理言語教室 ば

    Author:数理言語教室 ば
     「小学から高校までの12年教育」
    【小1から始めて、集中力、継続力、自発性ある子に】

    ****************

    ■子どもたちは樹の香りのする寺子屋風の教室で、無垢の木の机を囲み、床に座ってのびのびと学習します。

    ■大学受験予備校講師や中学受験指導経験豊富なプロ講師が難関大学突破水準を目指し、12年間をかけて、子ども自身に読ませ、書かせ、考えさせることを徹底するという本来そうあるべき方法で丁寧に指導し結果的に高水準の学力をつけていくことを目指します。

    ■「自分からなかなか始められず、始めても続かない」「親や教師が常に横についていないと、まともに前も向いていられない」といういまどきの手のかかる子ではなく、長期間をかけ、集中力、継続力をつけ、自発的に学習できる子に育てていきます。

    ■設置講座:新小1、2、5、6、中1、3高2。小6年英語。

    ■ベテランプロ講師による医学部東大京大など難関大学、超難関中学受験個人指導、少数限定募集。

    ****************

     高の原駅近くに寺子屋形式の教室を開きます。
     子どもたちが杉の床に座り無垢の一枚板に向かって,たのしみながら,のびのびと学ぶ教室です。

     大学,中学受験のベテランプロ講師が,進学中学高校によらず,東大京大国立医学部など難関大学を目標に,小学1年生から高校3年までの12年間を一貫指導します。

     小手先の受験テクニックの暗記ではなく,長期的視点で「読む」「書く」「聞く」「考える」の基本から丁寧に習得することで,余裕をもって受験も突破するという本来そうあるべき形で学習を進めていきます。

    ※詳しくはお問い合わせください。


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    石橋英樹 〔「数理」担当〕
    :専門 受験数学,物理学

    大学時代から20年以上を京都で過ごしてきました。

    大学での専攻は天文学。
    科学全般,思想,文学,文化人類学,社会学、映画論など,多くの分野に関心があります。

    超難関大学受験指導経験が20年以上あり、特に京大や国公立私立医学部には多数の生徒を送り込んできました。

    大人数相手の講義から個別指導まで各形式での指導経験豊富。
    大学受験生はもちろん,大学生,社会人,外国人留学生まで様々な指導経験があります。

    京大トップの学生から,全くの0の学力の学生まで,あらゆるレベルの生徒への指導経験多数。

    妻および小学制の娘、息子と暮らしています。

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