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    宇宙カレンダー

     猛暑です。連日の強い日差しの中、教室の子どもたちは海山にプールにサッカーにと繰り出し、すっかり真っ黒になっています。このあたりは、昔から変わらぬ夏の光景なのでしょうか。

     いや。世の小学生たちをよく見ると、そこには変化もあるように思えます。


     そろそろ親についてもわたし自身やわたしの教え子たちと同世代となってきていますから、どのような少年青年時代を過ごしてきたかはおおよそ知っています。親自身にとっても、学生時代の夏休みの記憶が、塾の何とか講習漬けや管理スポーツの練習漬けだったという人も多くなってきていると思います。

     そしていまの子どもたちは、それより更に「忙しく」なっているようにも見えます。

     いまどきの小学生は「予定」がいっぱい。スケジュール帳ををもたなくては、夏休みでさえもやっていけない様子です。


     そんな彼らに、夏という季節がおのずと持つはずの“突き抜けた解放感”を十分に感知できるのでしょうか。

     できるわけがない。とつながりそうですが、教室の子どもたちを見ていると、なんだかできているような気もしてしまいます。はたしてどうなのか。
     将来、成長した彼らにきいてみたいひとつです。



     さて、昨年の夏に数理の授業で特別企画を行いました。宇宙シリーズ第1弾。テーマは「太陽系」。その様子はこちら。皆既日食

     今年の正月にはその続編。「銀河宇宙」を行いました。ビッグバン

     太陽系から、銀河宇宙と世界をひろげてゆき、その広大さを空間的に認知していきました。われわれのこの宇宙は、現在も膨張し、拡大していることを、みずから計算することを通して実感もさせました。


     この教室では、10年をかけて育てていくことを考えていますから、企画はなるべく単発にならず、何層にも関連していくようなものにしたい。宇宙シリーズは、子どもたちの「世界観」の形成に寄与するのではないかと考えて組んでいます。


     さて、この夏の続編です。今回も「宇宙」をテーマにしていますが、今度は時間的な認識編です。

     具体的には、宇宙カレンダー cosmic calendar をつくってみました。小学6年生たちです。


     これは、1980年代に、カール・セーガンという天文学者の宇宙番組「cosmos」で紹介されたものです。この番組などの影響もあり、当時、宇宙ブームが巻き起こりました。 




     宇宙のはじまりから、いま現在までを一年と考えたときに、何月何日にどういう出来事が起こったかをあてはめていくことで、時間の長さを実感するというものです。

     当時は宇宙の年齢が150億年となっているなど、まだわかっていないこともありましたので、それを再度、自分たちでいまやり直してみようという試みです。


     ビッグバンを1月1日午前0時と考えたときに、それぞれの出来事はいつ起きたことになるのか。


     まずは皆に今年のカレンダーを配ります。最初にやるのは、そこにいる全員の誕生日を書き込むこと。皆でわいわいと誕生日を言い合い、さて自分の日に何か起きるかどうか期待しながらマークします。もちろん名前はそれぞれのあだ名でかまいません。


     次は計算が必要。ひと月や一日や一秒が、宇宙歴史における何年に相当するか計算してみなくてはなりません。さて小学6年生諸君できるのか。最初は0の数に手こずっていましたが、何とか求められたようです。


     宇宙の推定年齢137億年、13700000000年を、365日で割って、一日がおよそ3750万年にあたることがわかります。37500000年。1時間は156万年。1分でも26000年に相当します。ちなみにひと月は11億年をこえます。


     準備ができたところで、宇宙におけるイベントを紹介し、それに関する画像を起きた日に貼り付けていきながら確認。

     ビッグバン直後、1秒にも満たない期間の話はさらりとすませて、数分後の原子核や原子が生まれる話からはじめます。このあたりは、昨年クリスマスイブの特別講座聖夜での原子の学習が準備になっています。

     宇宙の最初期の急膨張。インフレーションの話にも触れると、元旦のイベントはたくさんです。

     1月中旬までに恒星や銀河の形成が起こりますが、大きなイベントといえば、地球の誕生でしょう。もちろん、太陽や太陽系の誕生と同時期。これが、なんと8月末から9月の始めにまでとびます。


     初期の激動を経て、地球に海洋ができるのも、原始生命が誕生するのも9月中。世の中、なぜか9月生まれが多いわけですが、この少人数の中でもやっぱり多くて、出来事とぶつかって歓声。


     やがて、10月初旬には光合成をする生物も登場し、酸素供給がはじまります。それが爆発的に増え始めるのは12月に入ってからです。

     古生代、中生代、新生代と続く中で、恐竜も登場し、何度も大絶滅が起きます。
     そのひとつずつにゆっくり触れる時間はないので、詳しくは将来にまわします。しかしこれらできごとを追っていくと、いかに地球圏が宇宙とのつながりの中にあるかを実感させてくれます。

     
     われわれ人類の祖先が登場するのは、12月の31日22時を過ぎてから。ホモ・サピエンスになると、23時50分も過ぎてようやくです。
     イエスの誕生が59分55秒。織田信長は59分58秒。


     そして「キミたち12歳が 生まれてくるのは・・・・・」、59分59秒最後の1秒の中でも、400分の1くらいの出来事です。

     これだけの瞬間にすぎない。

     
     あれこれおちゃらけていた子どもたちも、ちょっと静まりました。
     


     このような認識は、わたし自身もかつて大きな影響を受けました。いまでも重要さは減じてはいません。彼らの幾人かにとってもこれから世界を知っていく中で、同様な重要性をもつことでしょう。
     
     

     この真っ黒に日焼けしてゲラゲラ笑い転げている子どもたちも、いつか粛然と自分という「存在」について考える時がくることでしょう。

     そのときに、このカレンダーをふと取り出してみることが、・・・

     さてあるでしょうか?


      ばへのリンク→数理言語教室 ば
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    theme : 実験 科学 サイエンス
    genre : 学校・教育

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    数理言語教室 ば

    Author:数理言語教室 ば
     「小学から高校までの12年教育」
    【小1から始めて、集中力、継続力、自発性ある子に】

    ****************

    ■子どもたちは樹の香りのする寺子屋風の教室で、無垢の木の机を囲み、床に座ってのびのびと学習します。

    ■大学受験予備校講師や中学受験指導経験豊富なプロ講師が難関大学突破水準を目指し、12年間をかけて、子ども自身に読ませ、書かせ、考えさせることを徹底するという本来そうあるべき方法で丁寧に指導し結果的に高水準の学力をつけていくことを目指します。

    ■「自分からなかなか始められず、始めても続かない」「親や教師が常に横についていないと、まともに前も向いていられない」といういまどきの手のかかる子ではなく、長期間をかけ、集中力、継続力をつけ、自発的に学習できる子に育てていきます。

    ■設置講座:新小1、2、5、6、中1、3高2。小6年英語。

    ■ベテランプロ講師による医学部東大京大など難関大学、超難関中学受験個人指導、少数限定募集。

    ****************

     高の原駅近くに寺子屋形式の教室を開きます。
     子どもたちが杉の床に座り無垢の一枚板に向かって,たのしみながら,のびのびと学ぶ教室です。

     大学,中学受験のベテランプロ講師が,進学中学高校によらず,東大京大国立医学部など難関大学を目標に,小学1年生から高校3年までの12年間を一貫指導します。

     小手先の受験テクニックの暗記ではなく,長期的視点で「読む」「書く」「聞く」「考える」の基本から丁寧に習得することで,余裕をもって受験も突破するという本来そうあるべき形で学習を進めていきます。

    ※詳しくはお問い合わせください。


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    石橋英樹 〔「数理」担当〕
    :専門 受験数学,物理学

    大学時代から20年以上を京都で過ごしてきました。

    大学での専攻は天文学。
    科学全般,思想,文学,文化人類学,社会学、映画論など,多くの分野に関心があります。

    超難関大学受験指導経験が20年以上あり、特に京大や国公立私立医学部には多数の生徒を送り込んできました。

    大人数相手の講義から個別指導まで各形式での指導経験豊富。
    大学受験生はもちろん,大学生,社会人,外国人留学生まで様々な指導経験があります。

    京大トップの学生から,全くの0の学力の学生まで,あらゆるレベルの生徒への指導経験多数。

    妻および小学制の娘、息子と暮らしています。

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