センター試験数学
最後の科目数学ⅡB真っ最中。最も崩れやすい科目。相当なスピードでこなしていかなくては、高得点は望めない。
やり直してもやり直してもマーク欄がうまく埋まらず、刻々と時間は過ぎ、頭が真っ白になるという涙目の報告を何度受けたことか。
経験者ならおわかりの通り、60分が「瞬時」に過ぎてしまう。
私は特にこの科目を意識して、60分の時間感覚を教え込んでゆく。
ストップウォッチを横に、10分ならこの程度。2分ならこれ。もう2分を重ねるとこの程度。2分刻みでその時間をどの問題にあてていくかを瞬間的に判断させるようなこともする。2分のセットでも30回しかない。
途中で詰まった時の問題のとばし方、頭が真っ白になった時に、思い浮かべるべき顔、(クラスのお調子者がこれまで放ったもっともつまらない)ギャグまで、伝える。
試験主催側もよく考えていて、この科目を最後にしている。頭がまっしろになった後、動揺したまま次を受けるのは、なかなか難しいからだろう。
実はいま小学生段階でやらせている百ます。私の場合は将来のここをにらんでいる。
たとえば100個の掛け算を高学年の速い子だと1分強。遅い子だとその倍。ペースはいろいろだが、その時の指の動き(自分が最大速度で急ぐ時の指の動き、持ち方、ペース、使っている頭の部分)を意識させる。同時に1分とか2分とかの時間の感覚も。
もちろん、小学生段階で何を言われているかなんてわかるわけもないが、6年以上かけて、ここへの準備をさせているつもり。
これだけ準備をしても、そもそもの能力や経験や勝負度胸で結果はさまざま。
終わった後は、悪かったらもちろん、良くてもうろたえる。いままで言っていた志望校はもちろん、学部や文系理系まで変更する子も珍しくない。
おまけにまだ勝負は半分しか済んでいないのに(2月25日が2次試験本番。)大半の子がゆるんでしまう。
明日からはそのすべてへの対処が始まる。
しかしいまはともかく最後まで無事にこなしてくれることを願うばかり。雪は大丈夫だったかな?
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