宇宙人がわが教室にふたたび襲来しました。
岡本ジョーテン博士。5年ぶりの登場です。国立天文台の一線の太陽研究者として、いまも活躍中。
今回は小学生と中高生にそれぞれ授業を行ってもらいました。
まずは、小学生たち。
宇宙観測ソフトを駆使して、宇宙旅行に出ます。地球を旅立ち、太陽系を超え、さらに銀河系からも外に出て、宇宙の果てまで巡るところからスタートです。
続いて、太陽の紹介。そそもそも太陽とは?黒点って何?何だと思う?
迫力たっぷりの本物の映像を使って、次々とやりとりをしながら、謎に迫っていきます。
いくつもの推測を各自にしてもらい、一番近い子には、お土産の宇宙グッズが配られました。
さて、ではあんな遠い星までの距離をどうやって測る?身近なところから始めてみよう。そういって、皆を外に連れ出しました。
距離が遠くなると、当然ながら小さく見えます。しかし具体的にはどのくらい?実際に測ってみよう。
10メートルおきに、並んでもらい写真撮影。定規をあてて、同じ場所からどのくらいの大きさに見えるかを確かめていきます。距離と大きさの関係をグラフにあらわし、その関係をつかんだところで、再び外へ。
自分のいっぱいに伸ばした腕と親指を使って、おおよその距離を推定する方法を学びました。道のはるか向こうまで離れたあの子はさて何メートルの距離にいる?みんな懸命に腕を伸ばして推定していきます。50メートル、いやいや62メートル、55メートル?正解は57メートルでした。
慣れてくると自分の腕と指だけで、けっこう近い値が出せます。これはもっと遠方でも応用できるのでは?
話が次々とふくらんでいきました・・・
ついには、大学水準内容まで突き進んでいくのが、ジョーテン博士流。
そんな中身でしたが、なにしろ関西出身ジョーテン博士の独特の口調なので、小学生たちはなんだか喜ぶわけです。おまけに最後は、全員がお土産をもらって、うれしそうでした。
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続いて夜の部は中高校生たち。
「プラズマ物理学」と名付けての本格講義でした
太陽とはまさにプラズマです。
黒点とは?プロミネンスって何?コロナはなぜあんなに熱い?
太陽系最大の爆発現象である、フレアが地球を直撃するといったいどうなる?
プラズマが強力な磁場の支配下でどのようなふるまいをするのか。
市販の書物や科学館のような場所の解説も不足したり間違っているものもあるという現象を、中高生たちに問いかけ、推測してもらい、最後に次々と明解な説明がなされていくという講義でした。
おまけのコーナーでは、もちろん「宇宙人ってほんとにいるんですか?」さらには、「じゃあお化けはどうですか?」
といった質問まで。
ところで、進路に悩む中高生たち。将来の道をどう決めればいいのか?日々、惑っています。
そんな彼らに、ジョーテン博士流の、アドバイスも最後に付け加えられました。
中高生たちにとって、かなりの刺激と将来へのヒントを得た一夜になったと思います。
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ジョーテン博士。私が教えるという立場にたまたまなったという縁で、高校生の頃から知っているのですが、あのころから、優秀なだけではなく、芯のあるいいやつでした。
いまもその本質はまったく変わりなく、そこが私にとっていちばんうれしいことでした。
イベントを終えたあとは、二人で思い出話が尽きませんでした。
そういえばあのころも授業はそっちのけで、互いの興味のままに毎週毎週たくさんの話をしていましたっけ。
ジョーテン博士。今回もありがとう!
また宇宙探求から帰還した時には寄ってください。
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