08
    1
    2
    3
    4
    5
    6
    7
    8
    9
    10
    11
    12
    13
    14
    15
    16
    17
    18
    19
    20
    21
    22
    23
    24
    25
    26
    27
    28
    29
    30
    31
       

    スポンサーサイト

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。

    やる気スイッチ

     さて世の中は世界同時不況に続いて,パンデミックがほんとうに到来するのかやり過ごせるのか,というあいまいな「不安」の中にあります。
     その「不安」の主語は,私なのか私たちなのか,我が国なのか世界なのか,もしくはそのいずれでもないのか。

     一方で,一見このような出来事とはいまだ無縁に見える日常の中で,「ば」の開講からそろそろ三月目を迎え,子どもたちは元気に教室に通ってきてくれています。
     遠くの地からのニュース音声を背に,元気で無事に通ってきてくれているのは,何よりうれしいことだと実感をします。


     本来であれば前回「先生」のタイプに続いて,「なぜ子どもたちは‘勉強’ができないのか」というテーマで今回は書くはずでした。

     しかし今回は「やる気」について触れましょう。わたしにとって,これまで一貫して大きなテーマであり,教育を離れたとしても,もっとも中心的な関心のひとつです。

     むしろ今日のような日は,このようなテーマに触れるのにふさわしい日だと思います。

     自分の子どもの「やる気」が見られないことで,悩んでいる親御さんはとても多いと思います。

     うちの子は,なぜ思うように「やる気」を出して,頑張ってくれないのか。なぜこんなにいつもいつもだらけてばかりいるのか。なぜ決められた「勉強」もせずにいつも遊びほうけてばかりいるのか。

     これは実は,多くの教師の抱える悩みでもあります。

     これに対しては,どのような「解決策」があるのでしょう。

     もちろん,身体のどこかにある〈やる気スイッチ〉をうまく探し出して,それを押す・・というのは,お手軽でばかげた夢想です。
     そう,夢想のはずです。
     しかしほんとうに?ほんとうにばかげた夢想でしょうか。
     

     「身体のどこかにある」というのを,検索範囲をもう一段拡げてみて,「心身のどこかにある」にしてみてはどうでしょう。それでも〈やる気スイッチ〉はみつからないんでしょうか。

     わたしはこの「やる気問題」を考え始めたのは,最初にバイトで中学生を教え始めた時からです。

     いろいろな学年を教えた経験のある人はおそらく皆が一致すると思いますが,中学生の特に2年生のしかも成績の下位層はもっともやりにくい授業になります。
     ともかく彼らにはやる気がない。しんどいことには一切関わりたくはない。素直にもなりたくない。だけど,権利の要求はそろそろ一人前にはしてみたい。
     彼らは,まともな大人が見れば,実に嘆息すべき存在です。いらいらもしてしまうことでしょう。

     しかし私はいらいらする前に興味が湧いてしまったのです。

     なぜこれほどまでに,彼らはだらけきってしまっているのか。なぜこんなに後ろ向きなのか。果たしてこんな彼らにでもやる気を出させることは可能なのか。もし可能だとしてもそうすべきなのか。

     当時,わたしはベテランの講師たちと怖い物知らずで議論をしていたのを思い出します。

     そのうちの一人,人格的にも尊敬すべき人物は言いました。
     どんなに強制的にやらせようとしても所詮,無理だと。馬を川まで連れていくことは出来ても,無理に水を飲ませることはできないという主張です。

     しかしわたしの立場は違いました。わたしは,そこそこに優秀でその作業に手慣れた人物なら,馬に水を飲ませることは可能だと反論したのです。
     今でもその認識はかわってはいません。素人には無理でしょうが,その道の‘プロ’ならば,それなりにあれこれやって飲ませることでしょう。それが‘プロ’というものです。

     これは中学生相手の場合も同様でしょう。
     有効な方法はあるのです。
     ただ有効だからといってむやみに使うべきかは別問題ですが。

     たとえば,いわゆるスパルタ式と分類されるような方法はやはり有効だと思います。中学生といっても`所詮’は子どもですから,やはり厳しい迫り方をすると,それは効きます。厳しい(顔や態度の)先生の出した宿題はやはりやってきます。そうすると,成績も自ずとそこそこには伸びてくることでしょう。

     しかし,この種の方法で効果を得ている教師は,わたしは個人的には生徒の立場でも合いませんでしたし,同僚として裏から見ていても首をかしげるような人物も多かった。
     この種の強気な芸風は生徒の服従を要求することとセットです。服従をされているうちに,徐々に感覚が麻痺してきているように見えました。しかしこのあたりまでなら,まあ構わないという立場もありうるのでしょう。「成績」を上げるという効果が実際にあるのですから。

     しかしわたしが問題だと思っていたのは,服従をしない生徒への態度です。自分の権威に伏さない生徒には排除や拒否の反応が激しく出てしまう。
     生徒の将来を考えて,あえて厳しい態度をとっているということではなく,結構,余裕のない本気の拒否です。横から見ていると,結局,強気を演じている自分の不安がそのような形で出てしまっているのだという構図がよくわかりました。

     わたしは人物を見るときは,その人が自分の味方ではなく敵に対してどのような態度をとっているかに注目しますが,まさにその点で,首をかしげる態度であったわけです。

     とはいえ,いまの時代,この種のスパルタ式の芸風の個人はすっかり減りました。

     しかしそれにかわって増えたのが,同種の発想で成り立つ組織です。

     個人で言えば厳しい顔や態度であったものが,組織になれば,もちろん厳格な徹底した「管理」ということを意味するでしょう。いまどきは実際には,こっちの方が多いわけです。

     そしてこっちの方が何倍も厄介なわけです。

     しかし続きはまた。  
     
    数理言語教室 ば
     H.I.
    スポンサーサイト

    theme : 子育て・教育
    genre : 学校・教育

    Secret

    カテゴリ

    最新記事

    プロフィール

    数理言語教室 ば

    Author:数理言語教室 ば
     「小学から高校までの12年教育」
    【小1から始めて、集中力、継続力、自発性ある子に】

    ****************

    ■子どもたちは樹の香りのする寺子屋風の教室で、無垢の木の机を囲み、床に座ってのびのびと学習します。

    ■大学受験予備校講師や中学受験指導経験豊富なプロ講師が難関大学突破水準を目指し、12年間をかけて、子ども自身に読ませ、書かせ、考えさせることを徹底するという本来そうあるべき方法で丁寧に指導し結果的に高水準の学力をつけていくことを目指します。

    ■「自分からなかなか始められず、始めても続かない」「親や教師が常に横についていないと、まともに前も向いていられない」といういまどきの手のかかる子ではなく、長期間をかけ、集中力、継続力をつけ、自発的に学習できる子に育てていきます。

    ■設置講座:新小1、2、5、6、中1、3高2。小6年英語。

    ■ベテランプロ講師による医学部東大京大など難関大学、超難関中学受験個人指導、少数限定募集。

    ****************

     高の原駅近くに寺子屋形式の教室を開きます。
     子どもたちが杉の床に座り無垢の一枚板に向かって,たのしみながら,のびのびと学ぶ教室です。

     大学,中学受験のベテランプロ講師が,進学中学高校によらず,東大京大国立医学部など難関大学を目標に,小学1年生から高校3年までの12年間を一貫指導します。

     小手先の受験テクニックの暗記ではなく,長期的視点で「読む」「書く」「聞く」「考える」の基本から丁寧に習得することで,余裕をもって受験も突破するという本来そうあるべき形で学習を進めていきます。

    ※詳しくはお問い合わせください。


    ****************
    石橋英樹 〔「数理」担当〕
    :専門 受験数学,物理学

    大学時代から20年以上を京都で過ごしてきました。

    大学での専攻は天文学。
    科学全般,思想,文学,文化人類学,社会学、映画論など,多くの分野に関心があります。

    超難関大学受験指導経験が20年以上あり、特に京大や国公立私立医学部には多数の生徒を送り込んできました。

    大人数相手の講義から個別指導まで各形式での指導経験豊富。
    大学受験生はもちろん,大学生,社会人,外国人留学生まで様々な指導経験があります。

    京大トップの学生から,全くの0の学力の学生まで,あらゆるレベルの生徒への指導経験多数。

    妻および小学制の娘、息子と暮らしています。

    月別アーカイブ

    リンク

    最新コメント

    日本文学100選

    Twitter on FC2

    RSSリンクの表示

    Twitter on FC2

    淡々と百人一首

      メールフォーム

      名前:
      メール:
      件名:
      本文:

      QRコード

      QR

      フリーエリア

      上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。