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    無気力と無反応

     夏が過ぎゆきつつあります。

     しかしなかなかすっきりとはしない夏でしたね。
      
     天候不順はもちろん、地震もありましたし、インフルエンザの浸透も、ドラッグの騒動も、お互いが無関係なようなそうでないようなあいまいなタイミングで続いています。
     政治的にも、いよいよ迫る「変革」に向けて、しかし従来どおりの名前の単調な連呼合戦が始まることでしょう。

     それぞれについて、面白い論点や話題はあるのですが、また機会を見つけることにしましょう。

     いずれにしても、なんとも形容しがたい、このあいまいさ、不透明感。
     たしか以前にもこの空気感はあったような気もしますが、何かの変動が起きる前とはいつもこのようなものでしょうか。


     それでも小学生たちは元気です。各地に遊びに出かけてきた小学生たちは、それぞれの体験をうれしそうに報告してくれました。色も真っ黒です。

     一方で、中学生や高校生たちの世界文学読書の様子も伝わってきています。

     いつの日にか、キミの高1の夏はどんなことをして過ごしたかと問われて、そういえば、あのときはカラマーゾフを読破した、とこたえられるということ。あるいは、そのように記憶に刻まれるということ。
     それはどれほどの価値や中身をもつものであることでしょう。


     同じ問いに対して、「あの夏休みには、何とか式問題集を何ページから何ページまで(宿題だから)書き写した」とこたえることとの落差を考えてみてください。

     それは単純に2年後の受験の夏をにらんだとしても、実は前者のほうが「効果」もあることは間違いありません。
     宿題チェックを受けるからという姿勢で仕方なくやらされた数十問など、自分でその気になって始めたときには、1週間もあればこなせるわけです。


     もちろん、そんな「効果」を狙って読書をしているわけでも、させているわけでもありませんが。
     その意味でも、いまここは、稀有な場となっていると思います。



     ところで、わたしと、あしゅら男爵は、ば以外にも講習が続いています。

     最近はすっかり「まじめ」になってしまった受験生たちの前で、何時間も連続でしゃべり続ける毎日です。

     「まじめさ」というのが、最近の学生の特徴だと思います。
     これを意外だと思う、大人の方も多いでしょう。

     わたしの最初の教え子たちはそろそろ30代も後半あたりになろうとしています。
     子どもたちの親の世代もその年代か、さらにその下になってきました。したがって、この世代がどのような教育を受け、どのような学習をしてきたかを、おおよそのところは、具体的に知っているわけです。

     私の記憶からすると、このベビーブーム世代の方がずっと「不真面目」でした。「無気力」さや「だらけ具合」でも、この世代の方が上でした。
     競争が厳しかったはずですから、本来であれば、これは逆であるべきだとも思えます。
     しかしわたしの実感では、やはりそうでした。


     このあたりを象徴する記憶があります。授業に参加できない中学生たちが、机にあごをのせて、とろけた目で黒板を惚けたように見ている光景です。
     いかにもやる気のなさそうなこのような姿勢は、実は最近はあまり見られなくなってきました。

     わたしがそのことを思い出したのは、外国人たちを相手にしていた時です。

     わたしは、ここ数年、留学生たちを相手にも講義をするようになりました。彼らは優秀な人材もかなり多いですが、必ずしもやる気に満ちている者ばかりでもありません。
     彼らの中には、(特にランチの後の時間の)授業中にこの姿勢をとるものが見られるのです。

     それを見たときにわたしは、そういえば最近、日本の学生にはこの姿勢はすっかり減ってしまったと思ったのです。

     ではいまの学生たちはどうなのか。
     授業は「まじめ」にききます。欠席も少ない。あごも机についていません。

     しかし何とも「反応が薄い。」「無反応」である。
     これに尽きるのではないでしょうか。

     このあたりに思い当たると、「無気力」と「無反応」が違うのだということに気づきます。
     そして、「無気力」であるためにも、実はある程度の気力を要するのだということがわかります。
     さらにはこの「まじめさ」を本当にまじめと呼んでいいのかは,きわめて怪しいともいえる。
     このあたりには,皆既日食の時にも触れました。

     となると、「無気力」よりも「無反応」の方がより深刻であるともいえます。やる気スイッチでもテーマになった、やる気をいかに出すことができるかという課題も、それほど単純には考えることができないということが予想できます。「まじめ」に見えるからといって,安心できるわけではありません。

     そして,もちろん、そう単純に解決もできないでしょう。

     「うちにお任せあれ」というように「解決」をうたっている場所もあるようですが、その「解決」についても、もう少し詳細に丁寧にその実態をみていく必要がある。

     続きは次の機会に。 
     

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    Author:数理言語教室 ば
     「小学から高校までの12年教育」
    【小1から始めて、集中力、継続力、自発性ある子に】

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    ■子どもたちは樹の香りのする寺子屋風の教室で、無垢の木の机を囲み、床に座ってのびのびと学習します。

    ■大学受験予備校講師や中学受験指導経験豊富なプロ講師が難関大学突破水準を目指し、12年間をかけて、子ども自身に読ませ、書かせ、考えさせることを徹底するという本来そうあるべき方法で丁寧に指導し結果的に高水準の学力をつけていくことを目指します。

    ■「自分からなかなか始められず、始めても続かない」「親や教師が常に横についていないと、まともに前も向いていられない」といういまどきの手のかかる子ではなく、長期間をかけ、集中力、継続力をつけ、自発的に学習できる子に育てていきます。

    ■設置講座:新小1、2、5、6、中1、3高2。小6年英語。

    ■ベテランプロ講師による医学部東大京大など難関大学、超難関中学受験個人指導、少数限定募集。

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     小手先の受験テクニックの暗記ではなく,長期的視点で「読む」「書く」「聞く」「考える」の基本から丁寧に習得することで,余裕をもって受験も突破するという本来そうあるべき形で学習を進めていきます。

    ※詳しくはお問い合わせください。


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    石橋英樹 〔「数理」担当〕
    :専門 受験数学,物理学

    大学時代から20年以上を京都で過ごしてきました。

    大学での専攻は天文学。
    科学全般,思想,文学,文化人類学,社会学、映画論など,多くの分野に関心があります。

    超難関大学受験指導経験が20年以上あり、特に京大や国公立私立医学部には多数の生徒を送り込んできました。

    大人数相手の講義から個別指導まで各形式での指導経験豊富。
    大学受験生はもちろん,大学生,社会人,外国人留学生まで様々な指導経験があります。

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    妻および小学制の娘、息子と暮らしています。

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