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    無反応と母たち

     前回,無気力と無反応で触れた反応の薄い子どもたちは,もちろん言葉数も多くはありません。
     (子どもと言っても,実際には,中高生あたりの年代層にあたります。したがって,むしろ「青年」と呼ぶべきでしょうか。)

     これは,このブログの初期の頃にしゃべらない子どもたちでもひとつの例をあげました。
     同僚の誰にきいても,いまどきでは珍しくない光景だと言います。


     言葉を失った彼らが果たしてどのようにしてこれまでにやってこられたのか。

     あのときにも呈した疑問点です。誰しもが思うことでしょう。

     その答えについては,これも関係者ならば,ほぼ一致するでしょうが,基本的には母親の代行です。
     事務的な手続きも,授業予定や行事予定ひとつひとつの確認も,わたしたちへの問い合わせまで,母が代行(もはや代行とは呼べない?)するということが,珍しくはないわけです。

     これについて,わたしのこれまでの経験の範囲では,たとえば父親が代行しているという例はほとんどありませんでした。むしろ父親とは一度も顔を合わさないという場合も少なくはありません。


     これはもちろん,極端な例を意識的にあげています。
     この「無反応」な青年たちについても,それがいまどきの青年の大半というわけでは決してありません。むしろごく少数の例ではあります。
     しかし象徴的な例だとはいえると考えています。

     実は,無反応で無言とは言えないような,反応も豊富でおしゃべりな青年たちの場合でも,前述の母たちの代行の姿は,やはり珍しくはありません。


     たとえば高校生というような年代の子どもについてまでも,そのいちいちを代行してしまう母たちの姿は,客観的にはやはり「異様で」あると思えます。
     いまやそれがありふれた光景になりましたから,徐々に現場の誰もが慣れてしまっていますが,わたしにはずっと違和感が残っていました。


     しかし,わたしはここで母親たちの過保護の非難をぶちはじめるつもりではありません。

     たしかに母達がいまや自ら羽ばたこうとしている子どもの成長に自分の意識がついていけず,子離れがなかなかできないと思える場合も多い。
     子どもへの一種の「依存」となってしまっているケースです。
     これは実際に進路指導をする現場などにおいては,わたしたちにとってもなかなか厄介な問題でもあるのですが,このあたりの分析は(良質の)心理学に任せましょう。


     わたしがここで述べようとしているのは,その種の方面からの話しではありません。
     
     実は母親たち自身も,それなりの年齢の子どもにここまで手をかけざるをえない,自分が関わっていかなくては成り立たないという事態を望んでいるとは思えない。
     にもかかわらず,そうしなくては事実上わまらなくなってしまうという仕組みになってしまっているのではないかという視点です。


     わたしが違和感をいだくのは,何か構造的に仕組まれていることがらについての場合が多いのですが,この場合も同じようなニオイがします。

     このような母たちのふるまいは,何かあまりに典型的に揃いすぎた動きであり,一種の「教育」を感じてしまいます。

     それはどこでなされる「教育」なのでしょうか。

     わたしの学生であった年代の母たちについていえば,彼女たち自身が子どもであったり学生であったりしたときに,このような性質が皆に揃ってあったとはとても思えません。
     おそらくわたしと同世代か少し上の世代についても,事情はさして変わらないでしょう,
     したがって,親になったあとに身に付いた振る舞いだと思われます。

     ではどこなのか。

     それはもちろん,ご想像の通り,学校および受験システムを通してのものだと考えられます。
     まさに「教育」現場において、なわけです。
     一般的には,学校とは子どもたちへの教育の場だと考えられていますが,わたしははっきりと親の教育も担っている,かつ狙っていると考えています。

     その最大の場所は小学校であるとわたしはにらんでいますが,実はその前の幼稚園保育園段階からすでに周到に準備されて始まっているのだということが,自分の子育ての現場からも良くわかってきました。
     なるほど,こういう仕組みになっているのかということが日々実感されているわけです。

     なおかつ,そこに従事する、たいていは良心的な「教育者たち」は,やはりあまり意識的,自覚的ではないのだということは,大学の受験現場などと同様なのだということも見えてきています。

     だから彼ら自身も必ずしも居心地は良さそうではない。

     先生や職員がたもなにかどこかがおかしいと思いながら,政治のせいや,いまどきの社会のせいだという説明になんとなく同意しながら,同時にすっきりしないと感じている。


     さてそれでは,このような厄介な問題に,はたしてどのような切り込み方がありうるんでしょう。
     
     そんなに簡単には済まない話です。
     次回以降にまだまだ続きます。


    ばへのリンク→数理言語教室 ば
     H.I.


     


      
      
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    Author:数理言語教室 ば
     「小学から高校までの12年教育」
    【小1から始めて、集中力、継続力、自発性ある子に】

    ****************

    ■子どもたちは樹の香りのする寺子屋風の教室で、無垢の木の机を囲み、床に座ってのびのびと学習します。

    ■大学受験予備校講師や中学受験指導経験豊富なプロ講師が難関大学突破水準を目指し、12年間をかけて、子ども自身に読ませ、書かせ、考えさせることを徹底するという本来そうあるべき方法で丁寧に指導し結果的に高水準の学力をつけていくことを目指します。

    ■「自分からなかなか始められず、始めても続かない」「親や教師が常に横についていないと、まともに前も向いていられない」といういまどきの手のかかる子ではなく、長期間をかけ、集中力、継続力をつけ、自発的に学習できる子に育てていきます。

    ■設置講座:新小1、2、5、6、中1、3高2。小6年英語。

    ■ベテランプロ講師による医学部東大京大など難関大学、超難関中学受験個人指導、少数限定募集。

    ****************

     高の原駅近くに寺子屋形式の教室を開きます。
     子どもたちが杉の床に座り無垢の一枚板に向かって,たのしみながら,のびのびと学ぶ教室です。

     大学,中学受験のベテランプロ講師が,進学中学高校によらず,東大京大国立医学部など難関大学を目標に,小学1年生から高校3年までの12年間を一貫指導します。

     小手先の受験テクニックの暗記ではなく,長期的視点で「読む」「書く」「聞く」「考える」の基本から丁寧に習得することで,余裕をもって受験も突破するという本来そうあるべき形で学習を進めていきます。

    ※詳しくはお問い合わせください。


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    南野和俊〔代表「言語」担当〕
    :専門 受験国語

    難関中学,高校受験対策指導のベテラン。

    小学生の国語力を戦略的に着実につけていく指導で人気を博する。これまで関西の有名難関中学に数多くの教え子たちがいます。
    一方で大学受験生の指導も長く,多い。

    東京の超難関有名中高校を卒業後,大学では法学を専攻し,有名銀行での社会人の経験もあります。

    カメラから鉄道まで博覧強記。洋酒をこよなく愛し,パイプのコレクターでもあり,アメリカやイタリアのパイプ作家たちとも親交があります。

    石橋英樹 〔「数理」担当〕
    :専門 受験数学,物理学

    大学時代から20年以上を京都で過ごしてきました。

    大学での専攻は天文学。
    科学全般,思想,文学,文化人類学,社会学、映画論など,多くの分野に関心があります。

    超難関大学受験指導経験が20年以上あり、特に京大や国公立私立医学部には多数の生徒を送り込んできました。

    大人数相手の講義から個別指導まで各形式での指導経験豊富。
    大学受験生はもちろん,大学生,社会人,外国人留学生まで様々な指導経験があります。

    京大トップの学生から,全くの0の学力の学生まで,あらゆるレベルの生徒への指導経験多数。

    妻およびまだ幼い娘、息子、そして猫と暮らしています。

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